事業としての不動産投資のすすめ
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理念・考え方

問題解決フレームワークの万能さは異常

こんにちは!
らんべるアセットの八木です。

お盆ですね。お墓参りは行きましたか?
当社は目の前がお寺なもので、1年中で最も盛り上がっていました。
私の家のお墓は札幌にあるので今回は行けませんが、来年は長男も1歳なのできっと行けるでしょう。
あー、楽しみだなぁ~、夏の札幌。

さて、今回は外資系コンサル会社のマッキ●ゼーでも使われている問題解決のフレームワークをご紹介します。

私が某メーカー系SIerに新卒で入社した際に先輩社員に叩き込まれたことの1つが、この問題解決のフレームワークだったりします。
教わった当時は、「ふーんそんなもんかぁ~」としか思っていなかったのですが、実はこれ、日常生活から会社経営に至るまで様々な場面で使えるスグレモノです。

教えてくれた当時の会社の先輩のKさん、本当にありがとうございます。

フレームワークを使うことによる効果

計画を立てる際に、論理的に繋がりのある戦略・施策を策定できるようになります。

「戦略・施策」というと大げさな感じもありますが、「対策を打つ」くらいの意味であれば私達も普段からやってますよね。
たとえば、家事の時短のために「食洗機を導入する」という判断も立派な施策の1つです。

特に役立つ場面

自分自身で計画を立てる際にももちろん役立つのですが、複数人で計画を立てる際にはさらに効果的です。
このフレームワークを知っているだけで上手くファシリテーション(会議進行)できるようになります。

フレームワークの内容

【問題解決フレームワーク】

【問題解決フレームワークの使用例】

え、これだけ?と思いましたかね。
本当にこれだけです。シンプルでしょ?

※1.~3.が1個に対して、4.~5.はn個です。
1.~3.が複数ある場合には、新たにフレームワークを作成して当てはめます。

1.現状

すべては現状の認識から始まります。
今、具体的にどのような状況ですか?

2.あるべき姿

目標です。
本当はこうあるべき、という状況は具体的にどんな状況でしょうか?

3.問題

「現状」と「あるべき姿」の差(GAP)が「問題」です。
「現状」と「あるべき姿」が一致していれば、そもそも問題は存在しないわけですね。

4.課題

「問題」は基本的に負(マイナス)の表現になるはずです。
これを正(プラス)の表現にすると「課題」になります。

課題を「達成」することによって、問題を「解決」します。

これが達成されれば、当然に問題は解決する(=現状とあるべき姿の間にあるGAPはゼロになる)よね、という内容が「課題」です。

5.戦略・施策

課題を達成するために講じる手段が「戦略」であり「施策」です。
一般的に「戦略」が上位レベルの手段、「施策」がその下に続く下位レベルの手段です。
施策の下にはさらに具体的なアクションが並びます。

時間をかけるべきは「現状」と「あるべき姿」の認識合わせ

問題解決においては、

  • 問題解決は、問題の認識が最も難しい
  • 問題を問題と認識できれば、問題の8割は解決している

と、言われています。

問題が確定してしまえば、あとは論理的に妥当である手段を下の階層へ繋げていくだけなので、そこまでブレることはありません。

しかし、「問題」の認識がブレると、それ以降の戦略・施策はすべてブレます。
「問題」の認識はそれほどまでに大切なのです。

「現状」と「あるべき姿」が確定すれば、「問題」はおのずと確定します。
すなわち、我々は「現状」と「あるべき姿」の認識合わせに時間をかけるべきなのです。

問題の認識がブレていると何が起きるか?

「現状」と「あるべき姿」は多くの場合、当たり前で改めて確認するまでもないものだと思われています。
その結果、いきなり戦略・施策の検討から始まる会議が後を絶ちません。

あなたもこんな会議を経験したり、見たことありませんか?

  • なぜか議論が噛み合っていない
  • 空中戦になってしまっている
  • そもそも論が始まって議論が横道に逸れてしまう
  • 何を検討しているのか、よく分からなくなっている

会議の目的と目標を冒頭で確認しなかったなど、会議の基本的な進め方にも問題がある可能性がありますが、上記のようなときには多くの場合、参加者間で「現状」と「あるべき姿」の認識がバラバラです。

ホワイトボードで可視化しつつ順番に認識を合わせて議論をしていけば、戦略・施策の検討段階で議論が噛み合わない状況には絶対になりません。

ファシリテーションができる人材は貴重である

ファシリテーション(会議の進行)ができる人間は社内外問わず重宝されます。
担当の専門分野については意見が豊富である人材が多くいる一方で、それらを取りまとめてより上位の問題の解決策を提案できる人材は意外と少ないのです。

私もSIer時代に「問題解決のイロハ」を叩き込まれたからこそ、前職の不動産ベンチャー時代には社内SE的な役回りを果たすことができました。
そこで何をしていたかと言うと、何のことはない、問題解決のフレームワークをもとに社内の状況を整理して合意形成を促していただけなのです。

まとめ

世の中に存在するあらゆる商売や個人的な悩み、恋愛に至るまで、すべては問題解決です。
このフレームワークは非常に汎用的で、どんな人にでも必ず役に立つ場面があります。

問題にぶち当たったときには、ぜひフレームワークに当てはめて考えてみる癖をつけてみましょう。